山陽新幹線 姫路~博多駅間の逸脱防止対策整備計画を拡大
2017/02/26
JR西日本は、山陽新幹線における地震対策として「早期地震検知警報システム」の導入や構造物の耐震補強工事を順次進めている。
2011年10月より、新大阪~姫路駅間の線路内側に「逸脱防止ガード」を整備、2015年12月に整備を完了した。2016年度より、引き続き姫路~博多駅間の優先順位の高い一部区間に、逸脱防止対策を整備することとしたが、さらなる安全性向上のために整備計画を約175キロメートル拡大し、現在工事を進めている約110キロメートルと合わせ、合計で約285キロメートルの整備を行うことを決定した。
逸脱防止ガードは、線路の内側に敷設することで、車両が脱線しても車輪がガードにあたり、線路から車両が大きく逸脱することを防止する設備。
■整備区間
駅間 | 整備延長(km)。上下線の軌道延長 | 整備状況 | ||
現行計画 | 今回拡大 | 合計 | ||
新大阪~姫路間 | 110 | - | 110 | 完了 |
姫路~岡山間 | - | 55 | 55 | |
広島~新山口間 | 66 | 76 | 142 | |
新山口~小倉間 | 23 | 23 | 46 | |
小倉~博多間 | 21 | 21 | 42 | |
合計 | 220 | 175 | 395 |
■工期 2016年4月から2029年度まで
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