東急池上線戸越銀座駅「木になるリニューアル」が竣工（12/11）
東急電鉄が2015年9月から着手している、戸越銀座駅のリニューアル「木になるリニューアル」が、12月11日（日）に竣工する。同日、竣工を記念したセレモニー「TOGOSHI GINZA RENEWAL –想いをつなぐ-」を、戸越銀座商店街連合会と連携して実施する。
今回のリニューアルでは、駅の利用客や地域の意見を参考に、1927年10月の開業から約90年の年月を刻んだ戸越銀座駅の木造駅舎の趣や想いを継承した改修工事を実施した。東京都内で生産される多摩産材をふんだんに使用し、環境に配慮しながら駅舎の内外装をリニューアルしたほか、ホーム全体に屋根をかけるためのホーム屋根の建替えと延伸、男女トイレの建替えや出入口のバリアフリー化などを実施した。また、地域とともに製作した木製ベンチや、今回新たに製作した駅シンボルマークやのれんの設置なども行った。
リニューアル工事では、多摩産材を約120m3使用することで、鉄骨造に比べて建設段階の二酸化炭素放出量を約100t削減するほか、木材使用による炭素固定化により約70tのCO2削減に寄与している。また、木材利用を通じて、「植える・育てる・使う・植える」という森林資源の循環利用を促進し、東京都の森林・環境保全に貢献した。
本事業の一部は、東急電鉄が「平成27年度東京都森林・林業再生基盤づくり交付金事業」において採択を受け、同事業の補助により実施するもので、都内の鉄道施設としては初めての事例。
竣工セレモニーでは、竣工式典の開催のほか、戸越銀座駅の旧ホーム屋根の木材を使用した記念グッズの抽選会や、クリスマスリース製作などのワークショップを含む「多摩の森の勉強会」などを開催し、地域と一体となってまちを盛り上げる。
◆日時 2016年12月11日（日）14時開始（予定）
◆場所 戸越銀座駅および戸越銀座商店街
◆開催内容
①「TOGOSHI GINZA RENEWAL –想いをつなぐ-」竣工記念式典
②竣工記念餅つきと振る舞い
③「多摩の森の勉強会」の開催
④キャラクター大集合（戸越銀次郎、のるるん他）
⑤記念グッズの抽選会・冊子「トゴシノ」の配布