東京メトロ 石綿(アスベスト)を含有した車両部品を廃棄物として処理
東京メトロは、国土交通省関東運輸局からの指示を受け、石綿を含有した車両部品の処理方法を調査した結果、一部の車両部品に関して、不適切に処理したものがあることが判明したと発表した。
東京メトロ所有の車両(7000系車両)を2006年から2008年に廃車した際に、石綿を含有した部品を搭載した台車であることを伝えずに廃棄物として処理を依頼したことが判明した。2009年以降に廃棄した台車については処理業者との契約時に石綿が含有している部品である旨伝達しており、適切に処理されていることを確認している。
【石綿含有部品名、該当台数及び石綿含有量】
車両形式 | 石綿含有部品名 | 該当台数(石綿含有量/台) |
7000系 | 心皿ブッシュ | 38台(約87g/台) |
側受スリ板 | 92台(約210g/台) | |
ブレーキてこ部スリ板 | 92台(約402g/台又は189g/台) | |
制輪子脱出止め部スリ板 | 28台(約42g/台) |
当該部品に含まれる石綿は、成形された樹脂に混合し固形化しているため、走行中に飛散する恐れはないとのこと。処理過程における人体への健康被害については現在確認中。
石綿含有部品の使用状況管理を継続するととともに、廃棄時の適正処理を徹底していく。
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