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東海道新幹線脱線防止ガード外れ 車両下部に関連考えられる打痕

2017年3月3日(金)、東海道新幹線静岡駅~掛川駅間(静岡県菊川市吉沢)の下り線に設置している脱線防止ガードが外れる事象が発生し、3月22日(水)に新幹線の交番検査において、この事象に関連すると考えられる打痕がN700A車両(13号車)の台車歯車箱下部に発見された。
今回の脱線防止ガードが外れた事象の原因および対策は以下のとおり。

外れていた脱線防止ガード

外れていた脱線防止ガード

1.原因
列車通過時の振動によって、脱線防止ガードを固定するボルトに緩みが生じたことで、脱線防止ガードが外れたと推定している。
(1)当該脱線防止ガード(長さ約4.1m、重量約120kg)は4本のボルトで固定している。
(2)これまでの約1カ月間の社内検証の結果、脱線防止ガードを設置した後の初期段階において、接触面のなじみ具合によってトルク(締め付け力)が減少する事象が生じ、列車通過時の振動によってそれが進行する可能性があることが分かった。なお、当該脱線防止ガードは2017年2月24日(金)夜に設置している。

2.対策
(1)緊急の対策
①既に実施した対策
2017年3月3日(金)夜から5日(日)夜にかけて、東海道新幹線全線に設置している全ての脱線防止ガードに対してボルトに緩みがないかを点検し、問題がないことを確認した。
②実施中の対策
・接触面のなじみ具合によりトルクが減少する可能性があることが分かったため、2017年4月15日(土)までに、既に設置している全ての脱線防止ガードのボルトに増し締めを実施する。また、今後新たに設置する脱線防止ガードは、設置後の初期段階でボルトに増し締めを実施する。
・なお、万全を期すため1週間ごとに全敷設箇所を巡回して点検している。
(2)抜本的な対策
今後、更に今回の事象の原因を詳細に分析したうえで、脱線防止ガードが外れない対策を検討していく。

JR東海 Central Japan Railway Company

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