リニア・鉄道館春イベント 企画展「ドクターイエローの軌跡」(3/15-9/25)
黄色い新幹線、通称“ドクターイエロー”。見ると幸せになるという話まで生まれたこの車両は、走行しながら新幹線の地上設備の健全性を確認する重要な役割を担っている。
企画展ではドクターイエローの新幹線開業時からの歴史やその計測技術の進化などを映像やパネルを用いて紹介。また、T4編成ドクターイエローの車内バーチャル見学も楽しめる。
第6回企画展「ドクターイエローの軌跡 The History of Dr.Yellow」
・開催期間 2017年3月15日(水)~9月25日(月)
・開催場所 2階「体験学習室」。入館料のみで見学可能。
東海道新幹線では、1964年の開業以来、電気設備や軌道設備等の地上設備の状態を確認するため、新幹線電気軌道総合試験車(通称:ドクターイエロー)が定期的に検測走行している。
開業当初は、電気試験車(T1編成)による電気設備の検測と、ディーゼル機関車に牽引された軌道試験車による軌道設備の検測を別々に行っていた。1974年に0系をベースとした210km/hでの検測が可能なT2編成が導入され、後の1979年には、同タイプのT3編成も導入された。
現在では、2001年に導入された700系ベースのT4編成と、2005年に導入された同タイプのT5編成(西日本旅客鉄道株式会社所属)の2編成により、270km/hで東京~博多間(片道約1,100km)の検測を行っている。
今回の企画展では、開業から現在に至るまでのドクターイエローの歴史、各種計測技術の進化等を貴重な映像などの資料と共にご紹介。