2018年3月導入の「東海道新幹線 新型車掌携帯端末」でサービス向上
東海旅客鉄道(JR東海)は、東海道新幹線車内におけるきっぷ発券業務等のため、1991年から車掌携帯端末の使用を開始し、現在は2010年に導入した4代目の端末を使用してる。2018年3月予定の5代目の端末の導入に合わせて、さらに機能強化を図り、より一層充実した東海道新幹線の車内サービスの提供に取り組む。
■新型車掌携帯端末の特長
○マルスシステムとの連携による発券・案内機能の充実
・全国のJRの駅等で使用する乗車券類等の販売システムであるマルスシステムの持つ運賃・料金計算機能や経路自動案内機能、乗換案内機能に接続させるとともに、磁気券情報読取機能と発券機能を連携することで、車掌のきっぷ発券や乗換案内の際に行っていた作業が簡略化され、利用客の待ち時間が短くなる。
○異常時等における利用客への案内に活用する情報配信機能の強化
・指令所等から乗務員への情報伝達は、口頭による伝達が中心だったが、文字や写真等の情報をリアルタイムに送信できる機能を加えることで、災害等でダイヤが乱れた場合に、利用客へ迅速かつ正確な案内ができるようになる。
○通信の信頼性及び端末の操作性向上
・JR東海のの専用回線(デジタル列車無線)に加え携帯電話回線(LTE回線)を併用できる仕組みを採用することで、異常時も含めた通信安定性を確保する。
・タッチパネルの大型画面を採用し、操作性と視認性の向上を図る。
■導入時期等(車掌・パーサー)
・導入時期 2018年3月
・導入台数 約1,260台(パーサー用含む。パーサー用は磁気券読取のためのリーダーは装備しない)
・投資額 約37億円(新型携帯端末本体価格およびシステム改修費等)