JR東海の雪対策 新型ブラシ車やロータリー式除雪装置の追加導入など
JR東海の雪に対する今年度の新たな取組み
◆東海道新幹線の取組み(投資額約2.8億円)
○新型ブラシ車による効果的な除雪の区間拡大
・除雪作業が双方向で可能な新型ブラシ車をさらに1台増備し、合計4台とすることで、昨年度より岐阜羽島駅~米原駅間で導入した、始発列車に近い時間まで除雪することができる除雪方法を実施する区間を、岐阜羽島駅~栗東信号場間に拡大。
・これにより、岐阜羽島駅から栗東信号場までの降積雪区間において、除雪から初列車までの積雪量を抑えられる。
○地上の高解像度カメラ増設による正確な着雪量の把握
・栗東地区の上り線、草津川橋りょうに、車体への着雪量を測定する高解像度カメラを新たに1台増設し、栗東地区の降積雪時における上り列車の着雪量確認を行う。
・これにより、上り列車の徐行速度をより適切に判断できるようになる。
◆在来線の取組み(投資額約1.9億円)
○ロータリー式除雪装置の導入による除雪効率の向上
・飯田線にロータリー式除雪装置付きの軌道モーターカーを新たに1台導入。
・除雪作業の効率が向上するため、運転再開の時期を早める効果が期待できる。
○雪庇(せっぴ)防止柵およびなだれ防止柵の新設
・高山本線の角川駅以北で雪庇・なだれ防止柵を5箇所に新設。
・雪による線路支障の発生を抑制し、降積雪時の列車運行の安定性を向上させる。