JR東海 1/5から浜松工場新ラインでの新幹線車両全般検査開始
JR東海は、新幹線車両の全般検査(新幹線車両の場合は36ヶ月または120万キロ走行以内に実施する定期検査)を実施している浜松工場建物の耐震化および効率的な検修(検査・修繕)ラインの構築等を目的に、2010年7月より6年を超える大規模なリニューアル工事を進めてきた。
概ね工事が完了したので、2017年1月5日(木)より新しい検修ラインでの全般検査を開始する。現在の建物撤去など、リニューアル工事は2019年3月までに完了する予定。
◆リニューアル工事の概要
(1)建物の建替・補強
大きな地震にも新幹線が長期にわたり不通になることのないよう全般検査機能を維持するため、全体の約7割の建物を建て替えた。また、残る既存の建物についても補強を行い、耐震性を向上させる(2018年夏ごろまでに完了予定)。
(2)効率的な検修ラインの構築
建物の配置を見直すことで、全般検査の日数を現在の15日から1日短縮した。
(3)最新機器の導入による改良
・人力によって行っていた作業を機械化し、より安全な作業環境を実現。
・手作業で計測していた台車部品の寸法測定の一部を機械による自動測定とすることで、部品に対する検査精度をさらに向上。
・車体塗装では、環境に優しい水性塗装化を実現すると共に、日本で初めての水性塗装ロボットを導入。