西武鉄道 社員対象に視覚障害者対応のセミナー実施 安全対策進める
西武鉄道は、4月6日(木)、狭山線西武球場前駅構内で、役員および駅係員・乗務員を対象にした「視覚障害をお持ちのお客さまへのご案内セミナー」を実施した。
春の全国交通安全運動の実施項目に「視覚障害がある人への声かけの強化」が加わるなど、視覚障害者の安全を推進する機運が高まる中、視覚障害者が、より「安全・安心」に西武線を利用できるように、公益財団法人日本盲導犬協会神奈川訓練センター協力のもと、西武鉄道の役員の意識向上および、駅係員・乗務員の対応スキル向上のために実施した。
今回のセミナーには、同社取締役会長の後藤高志氏・代表取締役社長の若林久氏も参加。後藤氏が「このようなセミナーを通じ、視覚障害をお持ちのお客さまのご案内方を学び、全社員に浸透させることで、少しでもホームからの転落事故を防いでいくことが、我々鉄道事業者の役目です。」と発言し、セミナーの重要性を強調した。
参加者58名は、前半1時間は机上の講習を受け、その後の1時間は実際に目の見えない状態での歩行体験などの実技体験講習を実施し、視覚障害者が「安全・安心」に西武線を利用できるよう、熱心に講習を受けた。
西武鉄道は現在、池袋駅でホームドア設置を進めているほか、練馬駅、西武新宿駅、高田馬場駅、所沢駅、国分寺駅の5駅に2020年度までに設置する予定。ほかにも内方線付き点状ブロックの整備、列車非常通報装置の設置などの取り組みを進めている。