JR西日本 2月実績、気象災害対応システム導入、踏切安全対策など
JR西日本の3月定例社長会見の概要は以下のとおり。
■最近の営業・輸送概況
2月直営の取扱収入は、うるう年による減少はあったが、近距離・中長距離ともに利用が好調に推移したことから、前年を上回った。
2月の利用は、前年度における春節や、うるう年の反動減があるものの、ビジネスや観光などの利用が堅調だった。それにより、山陽新幹線100%、北陸新幹線96%、在来線特急99%、アーバンネットワーク101%で推移。うるう年の影響を除いた実績は、山陽新幹線104%、北陸新幹線99%、在来線特急103%、アーバンネットワーク105%と、堅調な利用だった。
■気象災害対応システムの導入
これまで複数のシステムで管理していたものを、新システムにより一元的に管理を行い、点検結果の集約や確認する業務をサポート。これにより、情報伝達の一部について、電話連絡からシステム画面上での確認へ置き換えることが可能となり、ヒューマンエラーのリスク低減と、スムーズな情報伝達が可能となることから、結果として運転規制時間の短縮にも寄与できるものと考えている。
■踏切安全対策の取り組み
「踏切障害事故4割減」を掲げ、踏切障害事故の低減をめざしている。結果として、踏切障害事故の発生件数は、計画策定前の2012年度で41件だったものが年々減少し、今年度においては、2017年2月末現在で12件と大幅な減少となっている。
■京都鉄道博物館1周年
4月29日でグランドオープンから1周年を迎える。「おかげさまで1周年 鉄道の楽しさ大発見!」をテーマとして、鉄道の魅力を「見て、さわって、体験していただける」、さまざまなイベントを企画している。イベントに先駆け、3月8日よりCM放映や駅頭でのポスターの掲示を開始。
■「トラベルサービスセンター大阪」の開業
大阪駅1階で観光案内や旅行に関する各種相談、外貨両替、チケット販売、荷物一時預りなど、海外からの利用客が求める機能をワンストップで提供する。営業開始日を3月24日に決定。